伝統的占星術とモダン占星術(最終回)

細かく書こうと思えばいくらでも書けそうなのですが,今回で一応の終了といたします。さて,その最終回のテーマは「ディグニティ」です。

古典占星術に詳しい方以外の,多くの方には聞き慣れない言葉だと思います。「品位」と訳されることが多いようです。天体は,位置するサインと度数によって品位(点数)が決められ,強度を計算します。そのために用いる「ディグニティ表」と呼ばれるものがあります。このスコアも数種類あり,占星家によってどれを使うか違い,計算結果が違ってきます。

モダン占星術では,ほぼ忘れられた技術となっているようです。使わないと公言されている占星家もいらっしゃいますね。これは,モダンでは活用するルールが確立されていない(あえて確立しなかった?)ことが原因だと思われます。そもそも,ディグニティ表では土星以降の天体を使いませんので,使うに使えない状況とも言えます。

ただ,完全に無視されているかと言うと,そうではありません。ディグニティ表で最高得点である「HOUSE OF PLANET」などは,サインのルーラ(支配星)として影響を与えています。それに関連して,2つの天体がお互いのサイン(HOUSE OF PLANET)に位置するとき,ミューチュアル・レセプションとなり,鑑定に影響を与える場合があります。

これまでのディグニティは,エッセンシャル・ディグニティについて書いてみました。その中には,エッセンシャル・ディビリティと呼ばれるものもあります。エッセンシャル・ディグニティがプラスの影響なら,エッセンシャル・ディビリティはマイナスの影響を与えると言えます。

また,アクシデンタル・ディグニティという,ハウス位置や天体の速度,太陽とのコンジャンクションの状態などで天体の強度を計算するものもあります。これも辛うじて「コンバスト」など,いくつかがモダンでも使われる程度です。

最後はサラッと流しましたが,伝統的占星術とモダン占星術(本来は伝統的や古典に対して現代とした方が良かった?)の違いが,少しでもお分かり頂けましたでしょうか。なお,優劣をつけるつもりは全くありません。ただ,私の比較的得意な分野の伝統的占星術に肩入れされた文章であったことは否定いたしません。今後は時間が許せば伝統的占星術にフォーカスして書いていこうと思います。


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